初代のしおり

「めのうの店 川島」スタッフMです。
いつも当店をご愛顧いただきありがとうございます。

一気に冬らしくなった日本列島ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
当店がある島根県も12月に入り一気に冬模様です。
寒くなりましたがお身体にお気をつけてお過ごしください。

さて、数年前の出来事ですが、当店の貴重なお品物が一時帰宅した際のお話をさせていただきます。

初代・川島勝蔵が販売した碧玉の簪(かんざし)と、それに付属した商品ケースとしおりです。

しおり表裏a
しおり中a
玉簪ケースa

数年前、こちらのお品物の所有者様とご連絡を取る機会がありました。
一度拝見できないかとお願いしたところ快く引き受けていただけました。
遠方からわざわざ当店に足を運んで貴重なお品物をみせていただけるという、大変ありがたいご縁でした。

みせていただいた簪(かんざし)には一粒の碧玉。
秀玉堂という店名に家紋に初代・川島勝蔵の名前が入ったしおりとケース。
まぎれもなく、当店から出たものになります。

明治10年創業しためのうの店川島。
一度大火に見舞わられ、消失したものが沢山あります。
残ったものの中に初代・勝蔵の名前が入ってるものはほとんどありません。
このお品物は当店にとってはたいへん貴重なものとなります。

持ち主様に大切にしていただいたようで、綺麗な状態で拝見することができました。
長い年月を経て日本を旅した簪ですが、こんなにも大切にしていただいたことに感銘を受けました。
当店から出たものが大切にされ続けてもらえるということは、スタッフ一同大変喜ばしいことです。

これからも長く愛用して頂ける商品を皆様にお届けする、という使命を感じた数年前の出来事でした。