いよいよ「神在月」が近づいてまいりました。
10月は一般的には「神無月(かんなづき)」と呼ばれますが、出雲地方では「神在月(かみづき)」と呼ばれます。
旧暦10月の内の7日間(旧暦10/11-10/17)に全国八百万の神々が出雲大社に集まられるため、出雲地方では10月を「神在月」と呼ぶのです。
出雲地方以外の土地では神様が出雲に向かわれてしまい留守になる意味で「神無月」となっているのです。
2023年は旧暦の閏年で閏月が入った関係で、旧暦10月が11月半ばから始まることとなります。
実際は少し遅めの神在月ですが、毎年10月には神々が集まる出雲大社に多くの方が参拝に訪れ、出雲にとっては特別な月になります。
そもそも「神無月」の呼ばれ方には諸説あります。
一番有力な説は「神の月」という呼ばれ方が変化したという説が有力とされています。
カミノツキ → カムノツキ → カムナツキ といった感じでしょうか。
伊勢神宮をはじめ、各地10月には重要な神事が多く執り行われるなど、10月は「神の月」なのです。
各地で神様が不在ということは実際にはないでしょう。
さて神在月についてですが、神々は旧暦10月10日に出雲大社の西方にある稲佐の浜に集って来られます。
翌日から1週間は出雲大社において「神在祭」が行われ、全国八百万の神々による会議が行われます。
この会議「神議り(かむはかり)」の中では、人や物事についての縁結びや五穀豊穣などについて話し合いがなされます。
例えば男女の縁についてもこの場で決められるとされます。
出雲大社が縁結びのスポットとされる所以ですね。
出雲大社の他にも、日御碕神社や朝山神社、万九千神社、神原神社、神魂神社、多賀神社、佐太神社で神在祭が行われ、
それが終わると最後に万九千神社から神々はそれぞれの国に還られます。
この最後の「万九千神社」は、俗にいう「打ち上げ」のようなものとも言われ、
神々が来年の再開を約束する場でもあるといいます。
ともあれ、神々が集まる旧暦10月の出雲地方は「神在月」ということで大変賑わしい期間です。
皆さまも是非一度「神在月」に、八百万の神々を近くに感じてみてはいかがでしょうか。
「神在祭」の詳しい内容につきましては、またあらためて記事にさせていただきますので、興味のある方はどうぞご覧ください。
■ 神在祭にまつわる主な神事が行われる期間は11月22日(水)~11月29日(水)
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